ABテストとは、Webページや広告などで2つ以上のパターンを用意し、どちらが成果につながるかを比較検証する手法です。デザインや文言の変更が数値にどう影響するかを、データで確かめられます。CVR改善の基本施策として、多くのマーケティング現場で使われています。
ABテストとは(定義・意味)
ABテストとは、既存のパターンAと変更を加えたパターンBを同時期に配信し、成果を比較する検証手法です。訪問者をランダムに振り分け、CVR(コンバージョン率)などの指標で優劣を判断します。
「なんとなく良さそう」という感覚ではなく、実際のユーザー行動のデータで意思決定できる点が特徴です。ボタンの色や見出しの文言といった小さな要素から、ページ全体の構成まで幅広く対象にできます。
- ランディングページの見出しやキャッチコピー
- CTAボタンの色・文言・配置
- 入力フォームの項目数や構成
- 離脱防止ポップアップの訴求内容やデザイン
ABテストの仕組みと基本的な進め方
ABテストでは、訪問者をランダムに振り分けて各パターンを表示します。同じ期間・同じ条件で比較するため、季節要因や流入経路の偏りを抑えられます。
基本の流れは「仮説を立てる→パターンを作る→配信する→計測する→判定する」の5段階です。とくに重要なのが最初の仮説です。「フォームが長いから離脱している」のように、課題と打ち手をセットで言語化してから始めます。
結果の判定では、数値の大小だけでなく、偶然による差ではないかを確認します。一般に、サンプル数が少ないうちは結果が安定しないといわれます。十分なアクセス数を集めてから判断するのが基本です。
ABテストを成功させる活用のポイント
一度に変える要素は1つに絞るのが原則です。複数の要素を同時に変えると、どの変更が成果に効いたのか判別できなくなります。
また、CVRへの影響が大きい箇所から優先的にテストします。ファーストビューやCTA、入力フォーム、離脱時に表示するポップアップなどが代表例です。とくに離脱防止ポップアップは訴求文言の違いで成果が変わりやすく、ABテストと相性の良い施策です。ツール選びに迷う場合は、離脱防止ポップアップツールの比較記事も参考になります。
- 変更は1要素ずつ検証する
- CVRへの影響が大きい箇所から着手する
- テスト期間を事前に決め、途中でやめない
- 結果は勝ち負けにかかわらず記録し、次の仮説に活かす
ABテストの注意点・多変量テストとの違い
注意したいのは、短期間・少ないデータでの判断です。曜日や時間帯による行動の変動もあるため、一般に週単位で一定期間は継続するのがよいといわれます。テスト中に別の施策を並行すると、結果の解釈が難しくなる点にも注意が必要です。
関連する手法に多変量テストがあります。複数要素の組み合わせを一度に検証できる一方、必要なアクセス数が多くなる点がABテストとの違いです。トラフィックが限られるサイトでは、まずシンプルなABテストから始めるのが現実的です。
よくある質問
Q. ABテストはどのくらいの期間行えばよいですか?
サイトのアクセス数によりますが、一般に週単位で区切り、少なくとも1〜2週間は継続するのがよいといわれます。曜日による行動の違いを吸収するためです。アクセスが少ないサイトでは、差が安定するまでさらに長い期間が必要になる場合もあります。
Q. アクセス数が少ないサイトでもABテストはできますか?
可能ですが、結果が安定するまで時間がかかります。文言の微調整ではなく、訴求内容を大きく変えた比較にすると差を検出しやすくなります。また、購入完了より手前のクリック率など、マイクロコンバージョンを指標にする方法も有効です。
Q. ABテストで差が出なかった場合はどうすればよいですか?
差が出ないことも重要な学びです。その要素はCVRへの影響が小さいと判断し、別の仮説に移ります。ファーストビューや入力フォームなど影響の大きい箇所へ対象を変える、変更の幅を大きくするといった見直しが有効です。
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